『君は綺麗なアヒルの子(漫画)』タナカトモ作【ネタバレ結末】

ホラー漫画

■タイトルと作者

 

『君は綺麗なアヒルの子』 タナカトモ 作

 

■どんなテーマなのか?

 

過去の事故で復讐計画を企てる親友に気づかないまま、全身整形でブスから美人に生まれ変わったヒロインのサスペンス・ドラマ。

 

■巻数と試し読み

 

1巻〜4巻以下続刊

>>「君は綺麗なアヒルの子」試し読み

 

■あらすじは?

1巻のネタバレ

 

駒井芹は、ブスでぼっちな大学一年生だった。

ブスだといじめられ続けたせいで根暗になり、孤立していたにもかかわらず、みんなから「憧れの的」の美人・甘城誘花が親しげに声をかけてきて仲良くなる。

図書館で知り合った柳木亮に、ほのかな恋心を抱く芹だったが、柳木が誘花のことを好きだとわかり「ブスである自分」に心底絶望する芹。

そんな芹に誘花は「整形」をもちかけ、両親の遺産を使って芹は美貌を手に入れたのち、大学に戻る。

 

2巻のネタバレ

 

美しい女であることに慣れない芹は、周囲の反応の変化に自然にふるまえないことを石田に相談する。

一方、誘花と石田は「過去のある事件」を思い出しながら芹が受けるべき「復讐」の計画を練っていた。

文学研究会に勇気を出して入った芹は、柳木から「甘城誘花にフラれた」ことを知っているか問いただされてしまう。

サークルにいた2年の先輩・元橋ナミは誘花のことを嫌い、誘花の親友である芹に対しても冷たかった。

そして誘花と「子供時代」の話をしていると、突然誘花が倒れてしまう。

 

3巻のネタバレ

 

サークルの夏合宿に参加した芹は、気が強くそっけない態度のナミとの距離に戸惑う。

嫌われている、と思い込む芹だったが旅館の部屋で化粧をとったナミの顔を見て驚く。

 

ナミの「秘密」を知った芹は、自分の秘密もまた打ち明けるべきか悩むも、柳木のアドバイスで仲良くなるきっかけをつかんだ。

 

その頃、誘花が過去に起こったすべての悲劇の原因である芹への復讐を実行に移そうとしていた。

無邪気な芹を見て、石田はその復讐が本当に誘花のためになるのか危ぶむ。

 

4巻のネタバレ

 

とうとう復讐のために動き出す誘花は、まず芹の想い人である柳木に「嘘」を吹き込んで、彼の中の芹への想いや評価を下げさせる。

そしてニセの「告白」をし、柳木と付き合う。いい雰囲気になりかけていたのに、急に冷たく振る舞う柳木に傷つく芹。

 

さらに誘花は、芹をどん底へ突き落とすために「整形前の顔」のビラを学内にバラまき、芹の居場所を奪ってしまう。

 

■登場人物の紹介

 

駒井芹:主人公。子供の頃からブスのせいでいじめられ、両親から虐待を受けていた。容姿にコンプレックスがあるせいでコミュ障になる。両親が火事で亡くなり、多額の遺産を受け取る。

甘城誘花:大学入学時から『ミスキャン』と騒がれるほどの美人。冴えない芹に近づき親しくなり、整形をすすめる。両親の事故を芹のせいだと考え、復讐をする。

石田創:誘花が芹に紹介した美容外科医。誘花の従兄弟であり、『復讐計画』を助ける。

柳木亮:大学生。文学研究会に入るほどの本好きで、本を通して芹と知り合う。芹の想い人。誘花に気があったが、あえなくフラれてショックを受ける。

元橋ナミ:文学サークル2年の先輩。かわいらしい容姿だが、誘花に敵意をもつ。じつは素顔ブスだったがBAの家族によって驚異のメイク力でかわいくなっていた。

 

■コメント

 

地味なブスだといじめられ卑屈に生きてきた芹が、親身になってくれる友人・誘花のすすめで「美人」(美女、というよりはかわいいアイドル的雰囲気)に生まれ変わり、「嘘だらけの第二の人生」をスタート。

気の小さい芹は、整形前の人生を隠すための嘘をつきつづける罪悪感に囚われつつも、「見た目で誰からも蔑まれない生活」の心地よさを感じており、あとは柳木との恋が実れば「幸せ」といって良い状況。

しかし、「幸せの絶頂」になった頃合いを見計らって、誘花が芹を絶望に突き落とす機会をひそかに狙っているというゾクゾク展開です。

 

■作品への評価

 

自分に復讐心を抱いているとも知らず、誘花のことを『本当にいい友達』と信じきっている芹。

美しい顔の裏で芹への復讐を計画する誘花の謎の過去、両親の家の不審火などサスペンス要素満載。

 

切り絵のようなハッキリとした、独特な線づかいの絵柄も綺麗で先の展開が楽しみな作品です。